街角は「タイポグラフィ」の宝箱。時を止めた看板デザインから学ぶ、デザインのヒント

デジタルツールやAIが普及し、整ったデザインを効率的に作れるようになった現代。

そんな今だからこそ、かつての職人が一筆ずつ筆を走らせた手書きの文字や、長い年月を経て生まれた「かすれ」や「色あせ」といった表情に、ふと目が留まってしまうことがあります。

計算された完璧な美しさとはまた違う、その場所にしかない質感や佇まい。

今回は、三重県名張市の街角で見つけたレトロな看板やフォント、お店を観察し、今のデザインにも活かせる視点を探ってみようと思います。

 意外と街に溢れているレトロ看板たち

街歩きをしていると、意外にもレトロな看板はたくさん見つかります。

独特な個性を持つフォントに、経年劣化が加わって生まれた看板の風合いは、どこか人懐っこく、見る人を懐かしい心地にさせてくれます。

意図的には決して作り出せないデザインが魅力的ですね。

 個性溢れるレトロなフォント

文字をじっくり眺めてみると、そこにはデジタルフォントでは決して再現できない「自由な造形」が広がっています。

独特なレタリングと、絶妙な色合いの文字に思わず足が止まります。

当時の空気を纏った文字たちは、今見るとかえって新鮮で、グラフィックとしての純粋なおもしろさを教えてくれるようです。

今はもうあまり見なくなってしまった結納用品店の看板やたばこ屋さんの看板を眺めていると、当時にタイムスリップしたような気持ちにさせてくれますね。

 思わず足を止めてしまう、シャッターイラスト

いつもこのシャッターの前を通るたび、なぜか足を止めて眺めてしまう……。

そんな、インパクトのあるシャッターイラストがあります。 凹凸のあるシャッターという、およそ描きにくそうな場所に、丁寧に施された手描きの跡。

効率やスピードが求められる現代のデザインとは正反対にあるその「手間」に、強く惹かれてしまいます。

今はずっとシャッターのままですが、営業されていた当時のお店はどんなところだったのか…想像が膨らみます。

 レトロなお店に見る、建物の装飾

レトロなお店の店構えをじっくり眺めてみると、そこには当時のこだわりが詰まった「装飾」があふれています。

壁面に作られた独特な凹凸やタイルは、現代の建物ではあまり見ない装飾です。

くすんだ色合いも含めて可愛らしいですね。

 

 まとめ

街角で見つけた、時を止めたデザインたち。

古びていく美しさの中には、これからのものづくりに活かせるヒントがたくさん詰まっているように感じます。

そんな懐かしい風景に身を置いて、昭和の空気を感じるのは、私にとってとても心地よい時間でした。

たまにはデジタルやAIから離れて、皆さんも自分だけの「街角の宝探し」を楽しんでみてください。