こんにちは、MEDIYライターの山崎です。今回ご紹介する事例は飲食店舗と商品に関するブランディング派生ツールです。
コンセプトを得たロゴマークには想いが宿り、新たなコンテンツツールが自然と生まれていきます。ロゴマークのその先のストーリーを事例を元にご紹介します。
飲食店と商品のブランディングを助長するネーミングとロゴの考え方とつくり方
「ロゴマーク」が必要な理由
ロゴマークには大きく2つの効果があると前回の記事では解説しました。簡単におさらいするとこうです。
店舗(商品)のイメージが一目で伝わる
左脳で論理的に判断される「言葉、文字」と違い、「ビジュアル」は右脳で処理され、直感的に人の感性に働きかけます。それだけにロゴは記憶に残り、かつ店自体のイメージとも直結したものになります。
店舗(商品)のブランディングにも貢献
自店のウリを的確に相手へと伝えることでお店と商品に備わる価値を最大限に高めることができます。他店との凌ぎを削るのではなく、本来のパフォーマンスを有効活用し売れ続ける流れを自らつくるブランディング効果を発揮します。
ロゴマークによって相手へと伝わる情報の速度を早め、想いの深度を深めることがデザインによって可能。
ブランドを起点とした派生ツールの展開事例
店舗(商品)にとってのロゴの意味や必要性を再度ご理解頂けたと思います。しかし世の中に流通させていく上では新たな施策が必要となります。先程ブランディングとは川の流れのようにサービスや商品が自然に売れ続けることだと例えましたが、上流(ブランド設置)から下流(派生ツールの展開)への流れを下記の図に纏めました。
でき上がったロゴマークを元に流通経路に応じたツールへとデザインの落とし込みを行います。ブランドストーリーが初期の段階で固まっているため、そこから連想される風景やフォントのタッチ等を設定していきます。ここでは新たな切り口を創造するのではなく、ブランドストーリーが作り手を連れて行ってくれるような感覚でビジュアルを具現化されていき、そのことでトーンが保たれていきます。
CM動画にも派生
商品コンセプトから携わりブランドメイキングできればストーリーが枯渇することはありません。鶯という商品から湯水の如く、どんどんと新たな展開が生まれついにはCM動画の作成も弊社で行うことになりました。鶯の商品特徴をぴったりな人物を擬人化させることで鶯という名の名物女将が誕生し、女将を取り巻くキャラクターも生まれました。
作成したランディングページ
作成したCM動画
まとめ
今回ご紹介したツールも形になるまでは試行錯誤が繰り返され表現の難しさを痛感する案件でした。しかしブランドが固まっていなければここまでの広がりは無かったのだと思います。消費者にとってブランディングと暗闇でも明るく照らし出す灯台のような存在だと例えることができます。それは同じく作り手にとっても同じことが言えます。現在・過去・未来にも見通しが良いブランドコンセプトはロングセラーを生み出すのだと思います。
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