コンセプトを持った専門店であることが大切!【キッチンカービジネスの現状とこれから】

浦西

こんにちは!メニューデザイン研究所の浦西です。
新型コロナウイルスの影響で、3密を避けたテイクアウトのニーズが高まり、街中では「キッチンカー」を見かける機会が増えましたね。

キッチンカービジネスは、飲食店の新たなコンテンツとして、または脱サラして開業する方も多く、初期費用を抑えられることからまだまだ注目を集める業態です。

今回は、株式会社Mellow様にキッチンカーの現状と将来性についてのお話を伺いました。これからキッチンカーを始めたいという方、ぜひ参考にしてみてください。

株式会社Mellow(メロウ)

\キッチンカーと出店場所のマッチングなど、開業から経営のトータルサポート/

  • 関西・関東を中心に、オフィスビル、病院、大学、公園など全国約800ヶ所の出店場所を運営。キッチンカーのプラットホームとしてデータやノウハウを多く持ち、キッチンカー経営で一番難しい”出店場所の確保”をサポートしていただける企業です。
  • キッチンカーを探せるアプリ「SHOP STOP」運営

キッチンカー業界について

https://www.mellow.jp/yより

関西での出店場所もここ3年間順調に伸びていて、関西で160カ所、登録車両台数400台以上と右肩上がりだそうです。

キッチンカーが増えた背景

  1. 新型コロナウイルス流行により生活様式が大きく変わったこと
  2. 地方自治体の補助金施策
  3. 車両制作会社の増加
  4. 開業リスクが少ない

キッチンカーは「三方良し」のビジネス

  1. 土地オーナーに貢献(使われていなかった場所の有効活用)
  2. キッチンカーオーナー支援(出店場所を開拓できない方に)
  3. ランチ難民を救う(食事の選択肢を増やす)

キッチンカーの営業形態

https://www.mellow.jp/より

大きく分けて2つあります。まずどちらで出店したいかを考えてみてください。

  1. 定期出店(ランチなど)・・・いかにリピーターを作るかが大事
  2. 不定期出店(イベントなど)・・・一見のお客さん相手なので商品にインパクトを出すことが大事

キッチンカーの将来性

  • 特に関西では、万博やIRの誘致により屋外での食ニーズを満たすためにキッチンカーのニーズが高まっている
  • 公園の民営化により、移動販売の活用が増えている
  • ほこみち制度の活用による将来的な歩道空間での営利活動が可能に

キッチンカーの社会的な役割

  • 地域の過疎化による郊外での買い物難民支援、食事サポート
  • 炊き出しなど災害時のフード支援

キッチンカーの経営について

販売について3つのカテゴリーに分けられます

食事系 カレー・丼など、お米+α オフィス街でのランチなど、1年中通して販売できる
軽食系 ホットドック・サンド・ピザ 相性の良い出店場所が限られるので、季節や気候により収益の出にくい期間がある
スイーツ・カフェ系 クレープ・ドリンクなど 相性の良い出店場所が限られるので、季節や気候により収益の出にくい期間がある

ーーー 出店メニューは、出店場所のオーナーさんの意向により選定されることが多いそうです。特にランチなど、しっかり食べれる系の需要が多く人気のようです。

平均客単価

ランチ相場700円~1,000円(例:大阪のオフィス街/エリアによって異なるので、キッチンカーの相場というよりは飲食業界の相場と同じという考え方の方が良い)

キッチンカー経営の成否を分ける3つのポイント

①メニュー

◎カテゴリーの選定と方向性が大事!(お食事系での出店が安定的)

専門性を持ったこだわりのあるメニューに特化し、お客さんが家ではなかなか作れないものを提供することで顧客満足度UP!!

ーーーお客さんは面倒臭いことにお金を払うので、誰でも作れる商品はできるだけ避けた方が良いそうです。このお客さん心理、すごく共感できますね。

②車両の選択

◎いかに長く使える車を選ぶかが大事!

できれば安い車が良いと思ってしまいますが、安い車には安い理由があるということをお忘れなく!

走行距離が多かったり、点検証がない、誰が乗っていたか分からないなど、安く買ってもメンテナンス費が掛かってしまう場合があるので安いだけで選ぶのは危険。高い車にしたからといって売上が上がるわけではないですが、車検に通る車両であること、アフターケアをしっかりしていただける車両制作会社を選ぶことも大事です。

初期費用:約250万から350万が平均的。※車、キッチン、冷蔵庫など営業許可を取るために最低必要限の設備を入れての費用。

③出店場所

◎お店独自の強みがないと営業場所の確保が難しい。

出店場所にたくさんの応募があると、希望する場所に出店できない場合があります。まず選ばれるためには、他店とメニューが被らないように看板メニューをもつことが必要。

キッチンカーに必要な資格・許可

  •  運転免許
  •  食品衛生責任者(各都道府県の食品衛生協会で行っている講習会を、予約の上で受講します)
  •  営業許可(キッチンカーを営業する地域の保健所に、営業許可の申請をして取得します。有効期限は5年間で、それ以降は更新が必要となります。営業許可の基準は保健所によって異なるので、必ず保健所に問い合わせてから車両などの準備に入るようにしましょう。)

キッチンカー集客・販促デザイン事例

※メニューデザイン研究所事例

出店の際には、「何を販売しているのか」を通行人にアピールし、メニューをしっかり告知することも大切です。

メニューデザイン研究所では、メニュー、ポスター、看板、のぼりなど、キッチンカーの集客、販促アイテムの制作をご提案をさせていただきます。お気軽にご相談ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。キッチンカーに対する期待はどんどん高まっています。メニューカテゴリーや車両の選定はとてもに参考になりそうですね。

キーワードは「コンセプトを持った専門店」であること。キッチンカーの開業を考えている方、メリットもデメリットも踏まえしっかりとビジネスプランを立ててみてくださいね。

株式会社Mellow様ありがとうございました!