飲食店のIT化は必須!!業務効率を高めるサービスをご紹介。

現代社会にはIT技術を駆使したサービスが溢れており、様々な業界でその活用が進んでいます。人手不足が深刻化している飲食業界でも、業務効率化や利益確保のためにも活用できるサービスは積極的に取り入れていきたいものです。本記事では飲食店のIT化に関する概要やメリットと、その具体的な導入方法を詳しく解説していきます。

 

飲食店のIT化とは

そもそもITとは何のことでしょうか?

ITとは「情報技術」のことであり、簡単に言えばインターネットを駆使した技術のことを指します。身近な例を挙げますと、パソコンやスマートフォンなどの電子機器や、SuicaなどのICカード、Googleマップなどの地図検索サービスなどがあります。みなさんも日常の中で当然のように使われているものばかりではないでしょうか?このようにIT技術というものは現代の生活の中にすでに溶け込んでおり、いまや無くてはならない技術であると言えるでしょう。

 

飲食店のIT化は重要な課題

飲食店経営には非常にたくさんの業務内容が詰まっています。
物件選び・資金繰り・店舗作り・仕入れ・調理・人材管理・集客など、ほんとうに多くの作業や知識が求められます。これらを全てお店側でこなそうとすると、どうしてもお店に負担のかかる状況が出てしまいます。実際に飲食業界がブラックだと言われている理由の一つが、やらなければいけないことが多すぎるという点です。
そんな難しい飲食店経営でこそ活用すべきものがIT技術なのです。

IT技術を活用するというと大げさな言い回しになりますので、インターネット上のサービスを活用すると考えていただくとイメージしやすいでしょう。インターネット上のサービスを取り入れれば、業務の効率化や自動化ができるはずです。ネット上のサービスやアプリは無料で使えるものが多いのもうれしいポイントです。使えるものはどんどん使って業務の負担を少しでも軽減していきましょう。

 

 

 IT化ツールの紹介

IT化が飲食店経営にとって大事だということを解説しました。
では具体的にどういったITサービスがあるのか、その一部を飲食店業務の活用方法と一緒にご紹介いたします。

1SNS

飲食店のみならず多くの企業が採用しているSNSですが、そのメリットは集客と情報収集にあります。
SNSは基本的に無料のツールですので、うまく活用すれば費用を掛けずに集客効果を挙げることができます。そのためには投稿頻度を上げ、人の目に触れる回数を地道に増やす中長期的な運用が必要になります。投稿する内容は料理の写真や、食材・お酒、店内や仕入れの様子、スタッフ紹介、イベント・セール情報など豊富にあります。できるだけ毎日更新を目指しましょう。Facebook、Twitter、InstaglamなどSNSにも種類があり、その機能やユーザー層にも違いがあります。自分のお店に適したSNSを選ぶようにしましょう。

・Facebook・・・20~50代が中心。店舗アカウントを作ればホームページ代わりにもなる。
・Twitter・・・10~20代の若者が中心。荒れやすいSNS半面、拡散力が高い。
・Instagulam・・・10~20代の若者、女性が中心。写真に特化しており、お店探しにもよく使われる。
・You Tube・・・20~50代が中心。投稿はほかのSNSよりも大変だが、動画市場はまだ伸びるので期待できる。

また、SNSでは様々な情報が文字通り流れるように存在し、それは全国各地の食材のネタだったり、限定のお酒だったりと多岐にわたります。お店で使えそうな商材があったらその投稿者にダイレクトメッセージを送って詳しい情報を聞いて、実際にその商材を仕入れることもできます。それがきっかけで生産者やメーカーと仲良くなれば、さらなるメリットが得られるかもしれません。情報発信することだけではなく、情報収集にも使えるのがSNSの強みです。

 

2Googleスプレッドシート

Googleスプレッドシートは、ネット上で使える計算表アプリです。機能としてはマイクロソフト社のExcleと似た内容ですが、その最大のメリットは同時編集機能です。
Googleスプレッドシートはネット上で利用するアプリであるため、URLさえ分かれば誰でもそのページにアクセスすることができ、編集することが出来ます。編集された内容は常に保存されるためデータ損失のリスクは低く、ページ閲覧や編集の権限設定も可能なためセキュリティの面も安心です。

Googleスプレッドシートを導入することによって、多店舗展開されているお店では、売り上げ情報や日報などを、インターネットを利用できればどこでも確認することができます。
他には、シフト希望をスプレッドシート上で集め、それを集計しながらシフト表を作成するなどの方法もあります。共有機能が非常に便利なので、様々な業務でその効果を発揮できるはずです。

 

3チャットアプリ

チャットアプリは、LINEやMessenger、Skypeなどの連絡ツールです。これまではメールや電話でのコミュニケーションが主流でしたが、今ではチャットアプリで連絡を取る機会が多くなりました。チャットアプリはトーク部屋ごとに内容がまとめて保存されるため、自分の探したい情報を簡単に見返すことができます。また、グループチャット、写真やデータファイルの送信、ビデオ通話など、便利な機能が豊富にあります。

ビジネスの場でのチャットの活用は、コミュニケーションをより円滑化・高度化することができます。
例えば、見積書や商品情報を取引先からデータで送ってもらえれば、打ち合わせや商談の時間を短縮できますし、書類を無くすという心配もありません。
トークのグループ機能を使えばスタッフ間での連絡作業を瞬時に済ませることができます。
また、ビデオ通話を使えばどこにいながらでもミーティングが可能です。
チャットアプリの機能はここ近年でかなり多くなりました。どれも仕事の場で活用できるものが多く、すぐに利用できますので試してみてはいかがでしょうか。

 

4QRコード決済

QRコード決済は、スマートフォンのアプリ上に表示されるQRコードを用いて料金の支払いを行う決済サービスです。画面をスキャンするだけの簡単な決済方法であるのと、クレジットカードよりも初期導入費用が安いということがメリットです。大々的なキャンペーンや広告がここ数年のうちに打ち出してされており、QRコード決済の利用者は増加の一途を辿っています。すでに導入しているお店も多いと思われますが、まだ始めていなければすぐに始めることをおすすめします。

日本でのキャッシュレス決済の普及率は現在20%程度ですが、日本政府の経済産業省からこの比率を2025年までに40%へと引き上げるとの方針が発表されています。日本でもキャッシュレス決済が普及していくことは確実視されていますので、早い段階で導入しておいたほうが良いでしょう。また、アジア圏をはじめとする海外ではQRコード決済の利用率が高いので、インバウンド対策としても有効です。

 

 

5インターネットバンキング

お店側の支払いにもキャッシュレスの波が来ています。インターネットバンキングを利用した支払いをすることによって、様々なメリットが得られます。

毎日の仕入れを現金で行っているお店もあると思いますが、常に仕入れのために現金を用意しておくのはセキュリティ面で心配ですし、領収書が支払いの分増えるため経理の管理が面倒になり、取引業者が多ければ多いほど支払いはより複雑な業務になっていきます。

インターネットバンキングでの支払いは、時間の制約を受けなくなるのがメリットの一つです。振込での支払いの場合は、銀行窓口やATMの営業時間を考えなくてはなりませんが、ネットバンキングはインターネット環境があればいつでも利用することができます。そして経理の面においても、どの業者にいくら支払ったのか、残高はいくらなのかをすぐに確認することができます。手数料の面でもネットバンキングは振込よりも安く、取引先が多くなりがちな飲食店にとっては大きな差が出るポイントです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。飲食店のIT化の重要性と、IT化に役立つサービスの一部をご紹介いたしました。その内容を以下で再度確認していきましょう。

・SNSで情報の発信と収集を毎日行う
・データの「送信・集計」が必要な業務は、データの「共有」に切り替える
・連絡は文字やデータを使ったチャットアプリで素早く行う
・キャッシュレス決済で業務と経理を簡潔化する

深刻な人手不足が叫ばれる飲食業界では、ITの導入が必須になってきています。今回紹介したツールはごく一部です。他にも予約管理や商品の受発注サービス、勤怠管理、オーダーシステム、デリバリーサービス、レシピ開発などほんとうに多くの役立つサービスが存在しています。

大切なことは情報の収集です。多くのことを知り、必要なことを見極めて実行に移すことが今の時代では求められます。まずは無料のものからIT化を始めてみてはいかがでしょうか?ぜひご検討ください。