「最後の名前」に想いを綴っていた過去。今はメニューとなって「想い」を書く

メニューデザイン研究所のC級コピーライター山崎です。

ビタミンCも溶け出す程の暑さ。
6月にして32℃て。
私の知っている6月は何処へ。。。

こんな日には早めのビールに限ります。仕事終わりにフラッと入ったお店で早ビーにあやかりたいと思います。

 

ガラガラー(やってるー?)

扉を開けるとしっくりくるカウンターがお出迎え。はじめての来店でも安定感あります。

 

そして、何よりメニューが見やすい。

メニュー(活字)をつまみに神泡が進むこと進むこと。

綺麗な字ですね〜とスタッフさんに問いかけてみると、書き手さんは以前、斎場で勤務されており、そこでは「最後の名前」を書いておられたとのこと。

 

現世では最後となる名前を、丁寧に一文字ずつ想いを込め、故人を送られていたそうです。

今では故人からお腹を空かせた顧客にガラッと対象は変わったものの、込められた想いは変わらないのでしょう。

どうりで。読み手に優しく、頼みやすい。そして単なるお品書きではない、胸を打つ何かを感じた訳です。

字は体を表すと言ったものですが、字はメニューも、お料理にも表れるようです。

これぞ私たちメニューデザイン研究所が目指す「想い書き」だと。想いのこもったメニューはいつにも増してお酒が進みます。「想い書き」を口実に最後のビールはまだもう少しだけ続きました。

良い夜をどうもありがとうございました。次回は鱧食べに行きます。

 

店名:居酒屋 乃
住所:大阪市大正区千島3-20-8