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コロナ禍でも笑顔が輝く!自分達らしさで繋がるテイクアウト「顔が見えるお弁当」

緊急事態宣言が5月25日付で解除となり飲食店様におかれましては一刻も早い通常営業を望まれていることと思います。しかし第2波の感染リスク、流通確保、従業員の健康管理といった問題も山積していることから営業を自重するお店も多いかと思われます。

MEDIYでは緊急事態宣言解除前日の京都にて、とある飲食店を取材しました。コロナ禍でも屈しないポジティブなアイデアで近隣住民を巻き込むテイクアウトサービス「顔が見えるお弁当」についてお伝えします。

 

取材先:京都 炭火焼鳥 アホウどり 泉川代表・上辻氏
聞き手:メニューデザイン研究所 太田

 

 

太田:非常事態宣言が発令される前後の様子を振り返って頂けますかでしょうか?

泉川氏:3月末頃から、近隣や知人の飲食店さんとの会話の中でも非常事態宣言の話題はでていました。発令後の営業自粛は避けられないだろうという覚悟は持っていましたが自粛期間中の売上をどう補填するかを考える必要がありました。実際に発令されたタイミングでスタッフを招集し緊急ミーティングを行いました。

 

太田:テイクアウトサービスの経緯を教えてください

泉川氏:営業自粛の中できることは限られますし、やろうと思えば明日からできるのがテイクアウトサービスでもあります。「アホウどり」にとってのテイクトアウト商材はお弁当になりますが、サービスを行う上でひとつだけスタッフに提示しました。

 

太田:何を提示されたのですか?

泉川氏:それは「コロナ終息後も続ける覚悟を持つ」ということです。代替え案もなく施策が限られる厳しい状況であることは言うまでもありませんが、普段から自分達が提供しているものとなんら変わりのないものでなければいけないと思いました。そのため「永続的にやるぐらいの覚悟」を持たなければいけないことをスタッフに呈しました。

 

 

ウーバーイーツではできなかったことを形に!


泉川氏
:実はコロナ禍になる前にウーバーイーツでデリバリーも行っていたのですがこのサービスに違和感を抱くスタッフがいたことがミーティングで分かりました。

 

太田:具体的にはどのようなことでしょうか?

泉川氏:自分たちが作ったものがどのように届けられているのか?お店では直接手渡しで感じられていたやりとりや手応えが無いことに不安を感じているスタッフが多くいたことが分かりました。他店に比べてもお客さんとの距離が近いことが「アホウどり」の特徴であり強みだと自覚しています。商材が弁当に変わっただけでまったく別の顔になっていたのではないか?この強烈な違和感から、こんな時代だからこそ届けたいものがあるのでは?という考えにシフトしていったのです。

 

顔が見えるポストカード

顔が見える施策のひとつとして考案したのが「顔が見えるポストカード」です。スタッフが顔出しして自分が思うアホなポーズで撮影しました。(もちろん真面目にです!)また安心を伝えるためにスタッフの体温が分かる箇所を設け、日ごとに検温した体温をスタッフ自ら書き込むようにしました。

 

 

このようにして緊急ミーティングから1週間後に商品が店頭に並びました。

 

 

 

 

太田:導入直後の反響はいかがでしたか?

上辻氏:まったく見当がつかなかったので最初は限定3個という形でスタートさせました。次第にちょこちょこと売れ出していくにつれお弁当の数も徐々に増やしていきました。少しずつ手ごたえを感じていく中で新しい出会いがあいました。今まできたくても来られずにいた近所のお婆ちゃんが訪ねて来てくれて買ってくれたのです。

 

今ではインスタ等のデジタルな繋がりが主流ですが、お弁当をきっかけにアナログの繋がり方ができたのはとても貴重な体験でした。

「賑やかなので若者向けのお店と思い入りづらかった」という年配の方がお弁当をきっかけに会話も生まれ今ではお弁当をテイクアウトされる常連さんになってくれています。

 

 

こうして今まで繋がれなかった人と繋がれたことはとても嬉しいことですし、顔が見えることで縮めることができた心の距離だとも思います。「アホウどり」特有のポジティブシンキングが初めて?!生かされたかもしれません笑

 

 

アホ人の誓い7カ条

マスク・手洗いといった基本的な衛生管理以外にも山葵でご飯を炊くや、敢えて濃口で調理する等、昔から伝わる和食文化の工夫を取り入れてできるだけお客さんの不安を取り除く努力をしています。アホなりに笑

 

 

コロナ禍をきっかけに「顔が見えるお弁当」で近隣住民との繋がりを深めた「アホウどり」のテイクアウト対応ですがこれからも企画は目白押しです。

 

 

●サーバーイーツ企画

セットの料理を注文頂ければ樽生サーバーをレンタルできるサービス。自宅にいながら生ビールを楽しめます。飲んだ分だけの清算。設置と回収もサービス内のため手間や負担はありません。

 

●アホに願いを企画

来店されたお客さんに願いごとを書いてもらうシステムですが、どうしても来られないお客様に代筆も可能です。当たり前だったことが願いになっている今、皆さんの願いに寄り添う企画です。

 

https://www.instagram.com/ahou.project/

最後に「アホウどり」からのメッセージ

来店されるときは笑顔じゃなくても店を出るときには少しでも笑っていて欲しいです。今こそ自分たちが盛り上げたい。アホは地球を救いますよ!

 

 

コロナ禍で近づいた近隣住民の皆さんと心の距離に新たな可能性を感じさせる「顔が見えるお弁当」の取り組みでした。この不遇な状況下でも常にポジティブな姿勢で楽しみながら状況を乗り切る。飲食店の底力を見せられた気がしました。みなさん頑張りましょう!

 

取材協力店舗
京都炭火焼鳥アホウどり 聖護院店
京都府京都市左京区聖護院山王町16-28
HP:https://ahou.co.jp/