飲食店の醍醐味は手書き文字で伝える!秋の味覚が増し増しの手書きセミナーレポ

MEDIYライターの山崎です。

すっかり秋めいてまいりたいましたが、個人的に私にとっての秋とは、“食欲の秋” これ一択に尽きる訳です。過ごしやすい気候が食欲を大いに駆り立ててくれるのでしょうが、実は文字でもお腹は空くんです!

9月13日に名古屋市の「咲串おかげ屋 栄店」にてメニューデザイン研究所主催の「手書きセミナー」を開催しました。料理の魅力を伝えるおいしい手書き文字の習得が当セミナーの目的ですが、6名もの店舗スタッフ様にご参加頂けました。今回のMEDIYでは当日の模様をご紹介いたします。

 

 

筆ペンで秋のおいしさ増し増しの「手書きセミナー」開講です!

講師は手書きラボを運営するデザイン書道家です。筆文字講座を始め、看板、木札、メニューやポスターの手書きデザイナーとしても活躍中です。味わいのある筆文字を得意とし業態のイメージや客単価を巧みに文字化し適切に消費者に伝えます。文字だけで食欲を駆り立てる筆文字マスターですが、本日は 『手書き筆文字講座』と『日替わりメニュー講座』を組み合わせた内容を実習ベースで行います。

 

 

実習前に手書きの奥深さを知る座学

この記事をご覧頂いているみなさんにも質問です。3つの内のどの文字が “心がこもって美味しそう” でしょうか?

1.プリントしたパソコン文字
2.店主自ら書いた文字
3.書道家が書いた文字

3択です。

 

答えは2の「店主自ら書いた文字」です!

これは街頭で一般の方にお取りしたアンケート結果によるものですがその理由として、「書いている人の人柄みたいなものが文字から伝わってくるから」でした。この結果が意味するものとは、何も消費者は綺麗な文字を望んではいないということです。下手と表現すると語弊があるかもしれませんが、下手でも憎めない、味わい深い、極論下手ウマな文字が心と食欲をくすぐっているのでは?という仮説が立つのです。

 

この模様はyoutubueからもご覧頂けます。

 

目指すは飲食店に合った味わいのある文字を書く

 

まずは筆ペンに慣れることから始めます。筆ペンと言っても紙面との接地面積や筆圧で様々な線の太さが生まれます。これを筆ペンの表情と呼びます。表情が豊かな程、料理の個性を引き出せるのでしっかり慣れ親しみましょう♪

 

筆ペン1本でもいろんな太さの線を表現できますね。

 

筆ペンに慣れたら、太い、細い、のメリハリのある文字を練習します。

 

テンプレートに下書きされた文字をなぞることでふんわりとした味わいのある文字を頭と指先に馴染ませていきます。

 

そうすると、あら不思議?!今まで何百回と書いてきた『おでん』や『串揚げ』の文字達が異なる表情を見せ始めます。

 

繰り返していくことでセミナー開始後30分もしないうちに特徴のある文字が書けているじゃ〜あ〜りませんか?!

左:レクチャー後 右:レクチャー前

不揃いな行間から料理の個性がたっぷりとにじみ出ていますね♪

 

左:レクチャー後 右:レクチャー前

文字に丸みや大小の強弱をつけることで伸びやかな印象が伝わりますね。

 

左:レクチャー後 右:レクチャー前

文字の綺麗さに加えボリューム感が表現されておいしそう!

 

左:レクチャー前 右:レクチャー後

もともとお綺麗な文字ですが、表情が出たことで印象は違いますね!

 

左:レクチャー前 右:レクチャー後

線の細い太いが心地よく大根のおでんがおいしそうです〜

 

左:レクチャー前 右:レクチャー後

文字にメリハリと動きが加わりました!

 

中間総評:山崎は文字を見るだけでお腹が空いてきました。。こちら全部注文したい気分です。はいー

 

第二部は日替わりメニューの制作!

その日に仕入れたとっておきの食材で作る料理はより気合も入りますし、その分注文もして欲しいメニューではないでしょうか?その点でも手書きメニューであれば筆ペンと紙さえあれば思いのこもったメニューがすぐにできてしまうのです。

 

売れるメニューロジックも学びます

生き生きとした味わいのあるメニューの見せ方を学び、確実におすすめのメニューが訴求できる日替わりメニューを制作します。

 

日替わりメニューの品評会

みなさんが作成した思い思いの日替わりメニューの中から本日の優秀作品を選んでいきます。それにしてもみなさん本当にお上手でした。売れるメニューロジックに基づいたレイアウトの中で売りたい商品が躍動しています。

 

第3位の日替わりメニュー

一押しの白子をセンターに他にも魅力的なメニューが脇を固めます。見ているだけでも幸せですが、やっぱり白子食べたい。

 

同率第2位の日替わりメニュー

可愛い秋見〜つけた。と、勝手にネーミングまでつけたくなる程に紅葉のイラストが印象的なメニューです。日替わりメニューだから季節感も手軽に取り入れららる素晴らしいお手本でもありました!

 

同率第2位の日替わりメニュー

 

波しぶきのあしらいが印象的だった日替わりメニューが見事第2位に選ばれました。このメニューからは楽しそうに書かれているスタッフさんの笑顔が浮かんでくるような(実際に笑っておられました)食べて欲しいという想いが伝わるメニューです!

 

映えある第1位の日替わりメニュー

お見事としか言いようのない本当に素晴らしい日替わりメニューです!最初に綺麗に書くことがメニュー本来の目的ではないと申しましたが、見た目の美しさは何より見やすく分かりやすいというメリットがありますし、また遊び心が効いたトマトやナスのイラストが飲食の楽しさを助長しているように感じ取れました。飲食店の醍醐味が詰まった日替わりメニューに盛大な拍手をお送りします。

 

最後は自分が作成した日替わりメニューと一緒に記念撮影でセミナーの最後を締めくくらせて頂きました。

みなさんお疲れ様でしたーー!!

 

セミナーを終えて

セミナー終了後に頂戴したアンケートでは、「社員全員で、スキル関係なく一つの事に取り組むことができ、次に繋がっていくと思います!」とのお声をいただきました。​現在、休業中の飲食店様も多いかと思いますが、スタッフのモチベーションUPの良い機会と捉えて頂けたことにもありがたく思います。再開後の店舗力のアップに向けて当セミナーをご活用いただければ幸いです。最後までご覧頂きありがとうございました。

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