浦西
もうすぐクリスマスですね。2022年のクリスマスの過ごし方として「おうち派」と「外出派」は半々なんだそうです。クリスマス限定メニューとかあったら嬉しいですね。
クリスマスの話題には敵いませんが、飲食店で最近ブームなのが「帆前掛け」
居酒屋のスタッフさんが腰に巻いている紺色のアレです。よく見るなあと思っていましたが特に関東ではとんでもないブームだなんだそう!
そんなブームを追いかけるべく、本日は「帆前掛け」についてお伝えいたします。
「帆前掛け」とは
酒屋や米屋など商人達が仕事の時に腰に巻く日本伝統の仕事着。
飲食業界では居酒屋で採用されていることが多いですが、近年は海外のラーメン屋さんやキャンプ用に購入するという人も増えています。汚れに強く丈夫な布ということもあり様々なシーンで重宝されています。
サザエさんで三河屋のサブちゃんも着用していますよ。
帆前掛けのメリット
① 腰を痛めない
前掛けをしていると腰紐で骨盤がギュっと締まるので、重い物を持っても腰を痛めにくいのです。
② 怪我や火傷から身を守る
ちょっと熱いものを持つ時も、厚手の生地が役に立ち実用性にも優れています。
③宣伝効果抜群
店名やロゴマーク、お酒の銘柄が入ったオリジナル前掛けはPRできて注目度up!
④ お店に一体感が生まれる
スタッフの皆さんお揃いの前掛けを締めていると一体感があり雰囲気が良くなります。
紅白の「腰ひも」と「フサ」の意味
腰ひもが紅白の2色なのはおめでたいことから。商売繁盛の意味も込められています。
一番下についているふりふりの「フサ」は昔ながらの前掛けの特徴です。神社のしめ飾りに由来すると言われており、腰ひもと同じように商売繁盛の意味が込められています。
「プリント」と「本染め」の違い
帆前掛けに柄や文字を付ける方法として大きく2つあります。
1つ目は「プリント」
生地の上に顔料をのせて表現するため、生地の中までインクが入っていくことはありません。
2つ目は「染め」です。
染めは染料を繊維一本一本の奥まで染み込ませて柄を表現するものです。
◎プリントのメリット
- 染色技術が簡単で、工程や設備も少なくすむため安価でできる
▲プリントのデメリット
- 洗濯をするとプリント面がひび割れたり剥がれることがある
- 高級感が出にくい(安っぽく見えやすい)
- 生地表面に接着するため、プリント部は固くなる
◎本染めのメリット
- 色の発色がキレイ
- 生地を染めるので柄が剥がれたりすることがない
- 洗濯耐久性が高い
▲本染めのデメリット
- 真っ白の生地から染めるためコストがかかる
- 工数が多いので多少納期がかかる
初期コストを抑えるなら「プリント」長期的に見てランニングコストを抑えブランディングするなら「染め」がおすすめ。どちらも1枚からオーダー可能です。
さてデザインは数え切れないくらいありますが、大阪で見つけた6種の帆前掛けをご紹介いたします。
ビールメーカーの前掛け
居酒屋でよく見かける、ビールメーカーが配られている前掛け。ビールでなくて「麦酒」と書かれているだけで味がありますね。
酒造メーカーの帆前掛け
かなり使い込まれていますが、お馴染みの日本酒「大関」のもの。フリンジがないタイプですね。ネットでも販売されています。
生成りの帆前掛け
こちらは藤井酒造「龍勢」の前掛け。藍色のイメージが強いですが生成りもおしゃれでかっこいいですね。
キャラクターデザイン帆前掛け
よく見ると、見たことのあるキャラクターが!こちらは一目惚れで購入されたものだそうです。かわいいですね。
お店オリジナル帆前掛け
お店の名前とロゴがデザインされた前掛け、素敵です。お揃いで制服の役割も果たしています。こちらは開店祝いに友人からプレゼントされたものだそうです。世界に1つの前掛け!粋なプレゼントですね。
こちらは、たこ焼き屋さんのオリジナルデザイン。生成りに筆文字が映えてますね。タコと落款の朱色がアクセントで目を惹きます!
リバーシブルの帆前掛け
旭日酒造のわんわんカップというお酒の前掛け!と思ったら
実はリバーシブルだという画期的な前掛け。裏は猫がデザインされたにゃんにゃんカップ前掛けでした。可愛すぎます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。汚れを防ぐためだけのものと思っていた前掛けの役割が意外にもたくさんありましたね。
普段に何気なく目にしたり着用しているユニフォームにもお店の想いや面白い発見があるかもしれません。
スタッフのユニフォームをご検討中のお店さんも「帆前掛け」は選択肢の一つのとしてぜひチェックして見てください。
メニューデザイン研究所では飲食店様の課題やお悩みを解決し、ご繁盛に貢献するデザインを各種ご提案しています。