日本ではおよそ2年ぶりとなる、訪日外国人観光客の受け入れが6月1から解禁されます。
期待と不安が入り混じる中ではありますが、1日に入国できる数は2万人と限定されているため、本格的な再開にはなお時間がかかりそうです。
とはいえ、今後のインバウンド事情を占う上でも、大きな決断であることにかわりありません。飲食店様のアフターコロナのインバウンド対策として、今日本に注がれる外食トレンド事情を発信します。
今回のインバウンド企画にあたり、メニューデザイン研究所ベトナム支局のスタッフにWEBアンケートを実施し、その回答を元にしたレポートとなります。
Q1.今、日本へ観光に出かけるならどこに一番行きたいですか?
富士山と答えたスタッフが最も多く、次いで東京、京都、大阪と言った主要エリアの回答が目立ちましたま。コロナ禍になる前から人気のエリアは今も尚、健在の様です。
Q2.一番行きたい飲食店の業態はなんですか?
日本の伝統料理と大衆料理とが等しく票を分け合う形となりました。ベトナムでもすっかり定着した寿司や刺身ですが、本場の日本で味わいという理由が多く、また串カツと言った具体的な商品名を挙げるスタッフもおり、日本の居酒屋文化がベトナムでも認知され出していることが伺えました。気取らずに比較的安価な居酒屋は友人達とワイワイお酒を飲める場所がベトナムでも人気の様です。
Q3.今、日本の飲食店に一番求めているものはどれですか?
飲食店に求めるものは「料理の味」が最も多いことから、単純に料理の質であって日本食に対する期待度が高いこともこの結果から伺えます。
Q4.事前のお店選びはどのようにして調べて決めていますか?
回答はばらけはしたものの、グルメサイトが最も多い回答となりました。また印象として雑誌やテレビと言った不特定多数に向けられたマス媒体より、SNSや口コミ等の個の情報が高い傾向となりました。
Q5.国内外問わず、飲食店を調べる上でよく使っているツールとは?
質問は自由回答だったものの、Facebookと答えた1人を除いて、他の4名がGoogleと回答。日本国内においてもGoogleプロフィールの使用頻度が年々高まっていることから、店名や住所に不備が無いか今一度確認することをこの時点でおすすめします。
Q6.日本の飲食店で会計手段はどうされる予定ですか?
キャッシュが最も多い理由として、ベトナムの国内ではまだモバイル決済やQR決済のインフラが整備できていないことから、国外でもキャッシュで会計を済ませることに安心感を抱く方が多いためというのがその後の確認で分かりました。
Q7.日本の飲食店で無いと困るものは何ですか?
Wi-Fi環境を抜いて翻訳メニューが最も多い結果となりました。普段から日本語に近しい環境で働くベトナムスタッフでさえも、言語に対する不安が高いことが分かりました。具体的な要望として、母国語のメニューと写真付きのメニューがあると助かるという声が挙がっていました。
まとめ
コロナを経た現在でも、日本の伝統や食に対する知識・関心は高いことがアンケート結果からも確認することができました。感染症に対する不安が全く無いと言う訳ではないものの、言語に対する不安の方が遥かに大きいことも分かりました。日本での食事体験に期待値は非常に高いことが言えるため、翻訳メニューといったサポートツールを準備することで双方のメリットが得られるのではないでしょうか?貴店のツールを見直すきっかけになれば幸いです。