ちょっと覗ける幅がちょうど良い!?飲食店の顔「のれん」のトレンド34選 2022

浦西

こんにちは!【MDL】こと、メニューデザイン研究所の浦西です。
飲食店を選ぶ基準の一つに、雰囲気ってありますよね。外観はもちろん、入店前に店内の様子をちょっと見たいと思ったことはありませんか?

飲食店の顔であり、今はおしゃれアイテムの1つとして存在する「暖簾」をリサーチしてみました。

営業中の目印として使用されている昔ながらのもの、目隠しとしても重宝されているものからインパクト重視のものまで、街で見つけた様々な「暖簾」を紹介いたします。

暖簾とは
店先、部屋の境界に日よけや目隠しなどのために吊り下げる布。
店の入口に営業中を示すために掲げられ、屋号商号などが染め抜かれていることも多い。

戦前は、ごはん屋さんでお客様が出て行く時に肴をつまんで汚れた手をちょっと「暖簾」で拭いていく、そんな習慣もあり、のれんが汚れている店ほど「繁盛しているお店」と言われていたとか。

 

”インパクト”のある暖簾

都そば 新曽根崎店(大阪・梅田)

遠くからでも目立つ!!「出汁うまい」の5文字がガツンと心に染みます。

 

ニューすしセンター(大阪・心斎橋)

垂れ幕のような存在感のある暖簾!売りたい商品は「上マグロ」ですね。

 

居酒屋たすいち(大阪・大正)

店名と名物がすぐ分かるBIG暖簾!アピール力がすごい!

 

大衆海鮮 レトロ寿司酒場 えびすちゃん(大阪・梅田)

店名のみのシンプルさですが、文字の大きさで目を引く暖簾!

 

”カラフル”な暖簾

まるよし精肉店(大阪・福島)

レトロなカラー!外観に馴染んだ暖簾はお店の名物が一目瞭然!

 

ふじわら君(大阪・大正)

落ち着いた雰囲気の外観に、4色を使った暖簾が引き立っています。

 

水引き暖簾

装飾のために用いられている軒先いっぱいに張った暖簾です。営業時間に関係なく常に掛けっぱなしです。

立呑中華堂 PEI(大阪・心斎橋)

強調しすぎないのに、お店の名物やコンセプトが伝わるおしゃれなデザイン。

 

東通りまぐろセンター (大阪・梅田)

魚辺の漢字が並んで新鮮さを感じます!

 

博多串焼き バッテンよかとぉ(大阪・鶴橋)

店名の周りには名物の串焼きのイラストがアクセントに!

 

魚屋 十忠八九(大阪・福島)

超シンプルだけど、あるのと無いのでは差が出る水引き暖簾!

 

”かわいい”暖簾

大衆食堂ペロリーナ(大阪・天満)

不揃いの布に書かれたイラストがかわいい。店名もさりげなく外観に馴染んでおしゃれです。

 

鉄板バカ一代(大阪・大正)

お店に来てどんな体験できるかが書かれています!キャラクターにも親しみを感じます。

 

カヌレ堂(大阪・桜川)写真:RETRIP

イラストのみのシンプルさ。カヌレが可愛すぎて思わず写真を撮りたくなりますね。

 

”昭和を感じる”暖簾

高野酒店(大阪・京橋)

アサヒビールが飲めるお店ですね!店名は控えめなレトロな暖簾。

 

大衆酒場 源氏(大阪・鶴橋)

昭和にタイムスリップしたかのよう!歴史を感じる暖簾にも味がしゅんでます。

 

酒蔵Art Restaurant 三豊鶴(香川県)

元酒蔵を改装した期間限定のレストラン。40年以上前に掲げていた酒蔵の暖簾を受け継がれているそう。この経年劣化感が何とも素敵です。

 

三ちゃん(大阪・大正)

暖簾じゃなくて簾なパターンも。すだれは風を通しやすくするために、布ではなく細く割った竹や葦を編んでつくられたものです。おばあちゃんちを思い出す懐かしさがありますね。

 

”味のある”暖簾

中華料理 火力十分(大阪・大正)

女将さん手作りの暖簾。店名のインパクトも十分ですが、一気に親近感が湧いてきます。

 

立ち呑み まつ (大阪・鶴橋)

黒地に2文字がすごくカッコいいですね。

 

大衆酒場ヤマホル(大阪・南森町)

お相撲さんの化粧まわしのような暖簾、電話番号の表記がレトロ!

 

三代目 脇彦商店 本店 (大阪・新福島)

暖簾をくぐってもまだ中が見えない。会員制焼肉というあえての特別感がそそります。

 

”ちょっと珍しい”暖簾

オーヨドアベニュー (大阪・梅田)

不揃いのひらひらした暖簾。小さい頃に折り紙で作った飾りのような・・・このタイプは珍しいですね。「あのヒラヒラのお店」とインプットされました!

 

立ち呑みまさ(大阪・梅田)

暖簾に商品写真って珍しい!!下の看板写真よりも目がいきますね。とにかく魚が美味しそう!

 

炭と蕎麦と釜めし はら田(大阪・梅田)

「大豆のチカラで蕎麦すする。」と、お店のこだわりが書かれた暖簾。この意味を知りたくて思わず立ち止まります。豆腐を練り込んだ手打ち蕎麦が名物なんだそう!

 

焼肉 肉どうし 福島2号店(大阪・福島)

お店のウリと屋号までキレイに収まっている!一瞬柄にも見えるおしゃれな暖簾。

 

湊川大食堂(兵庫・神戸)

約400店が軒を連ねる「湊川市場」にある地域密着の大衆食堂。食材は全て市場内で調達されていて、そのお店の名が入った暖簾!地元ならではの一体感が素敵です。

 

そして、「暖簾を変えたら売上が上がった!」という繁盛店にならい、暖簾の間隔にこだわったお店も増えています。

その火付け役となったお店がこちら

「大衆食堂スタンド そのだ」の暖簾

大衆食堂スタンド そのだwebサイトより

繁盛店暖簾のポイントは?

暖簾の間隔が20センチ(これは人の顔がすっぽり入る幅なんだそう!)

店内が見えないと中の様子が分からなくて入店のハードルが高いし・・・ 店内が全部見えちゃうとワクワクしないけれど・・・暖簾の中がチラッと覗けたらワクワク感アップ!!この見えすぎない絶妙な隙間20センチがポイントなんです。

心斎橋にある支店にも絶妙な隙間が取り入れられています。

大衆食堂スタンド そのだ 心斎橋PARCO店 (大阪・心斎橋)

このチラリズムが今も人気!

街で見かけた”そのだ風”暖簾

のぶちゃん(大阪・梅田)

とりあえず1回立ち止まってしまうド迫力!!開放感のある店内を覗けますね。

 

てんしんのきもち(大阪・大正)

遠くからも気になるでっかい文字!何屋さんか気になって気付けばお店の前まで来ていました。

 

弘大Z(大阪・福島)

日本酒の美味しい店ならではの杉玉とシンプルな大暖簾のチラリズムのバランスが最高!

 

 大衆酒場てんご(大阪・天六)

同じ大衆酒場でも、紺色の暖簾はまたシックで落ち着いたイメージを持ちますね。

 

 大衆食堂あまつ(大阪・梅田)

暖簾と暖簾の幅は調整可能!このアレンジ、空間の使い方も素敵です。

 

大衆食堂 きりんホール(大阪・梅田)

”そのだ風”のミニ暖簾!もはやチラリズムではないですが、バランス良くおしゃれですね。

 

以上、大阪の飲食店をメインにお届けしました。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

暖簾ひとつでも、大きさ、色、素材、文字が違うだけでお店の第一印象も雰囲気もガラッと変わりますよね。

店頭にインパクトを出したいと考えている方、是非参考にしてみてください。

お店のリニューアルや新店オープンのご相談もお待ちしております。