Archive

株式会社 野乃鳥

お客様目線で100点のメニューと言えるか?メニューはこれに尽きる思います。

会社名/店舗名:株式会社 野乃鳥 役職:代表取締役社長 名前:野網 厚詞 会社/店舗プロフィール:野乃鳥では生産者との繋がりを大切にしています。播州百日鶏の美味しさを味わってもらうために、鮮度を極限まで考え、産地直送の丸鶏を午前中に手捌きで解体しています。   Q1.なぜメニューを変えようと思われたのですか? 今までメニューは社内で作成をしていました。しかし、新規出店を行っていくにあたり、商品数も当初より増えていきました。それでも工夫しながらメニューに落とし込んではいましたが、お客さん目線で見た時に見易いメニューになっているのか不安になる時がありました。それが当たり前になっていくことに恐れもあり、お客さんにとってベストのメニューは何か?伝えるにはどうすべきか?と考えた時、外部に依頼してみようと思ったのがきっかけでした。     Q2.メニューデザイン研究所に発注した理由、決め手はなんですか? ドリンクメーカーさんを経由して間接的にドリンクメニューの依頼を行っていたのがメニューデザイン研究所さんでした。その当時から写真の使い方や表現の仕方がストレートで分かりやすい印象を持っていました。 またメニューを変えようと思った要因でもある、“お客様目線でのメニュー” を実現するにあたり、自分たち表現したいことを把握していてもいざ形にするとなるとどのように進めてよいか分かりませんでした。その点、メニューデザイン研究所さんは私たちの想いを汲み取ってくれたのが決め手だったように思えます。       Q3.作成期間中に良かった点、悪かった点を教えてください これはメニュー導入後の話にもなりますが、食べて欲しいメニューが出るようになったのは良かった点です。またお薦めが何なのかが明確になったのも大きな成果です。 メニュー作成に掲げていた、お客様目線で伝わるメニューが再現できたのだと思います。また作り込みを一緒にやってもらえたのがありがたかったですね。 悪い点とまではいきませんが、たまに意図したデザインがずれることがありました。お店のウリである「播州百日鶏」はあくまでもお店の顔ではありますが、「播州百日鳥」にこだわりすぎて表現することがありました。お客さんが喜んでくれるためのメニュー作成だったことを思い出し、そこからブレなく進めることができました。       Q4.今後、メニューデザイン研究所に求めることはありますか? これは私たちの挑戦にもなりますが、産地から仕入れた食材をセントラルキッチンで仕込んで店舗で販売しています。部位によっては日によって仕入れの数が異なることもあり、売り方に問題を感じています。この課題に対してメニューの見せ方による出数コントロールができればという想いがあります。産直焼鳥屋とでもいえるかもしれませんが、これを実現するためにこれからも力を貸してもらいたいと思っています。  
お客様の声

メニューデザインはお店の意思だから、大切に届けたい。

会社名/店舗名:株式会社RETOWN 役職:代表取締役 名前:松本 篤 会社/店舗プロフィール: 関西を中心に「炭火焼鳥ちんどん」をはじめ、焼肉・洋食・カフェなど15業態・50店舗以上を展開中。   Q1.メニューブック、メニューデザインの重要性についてどうお考えですか? メニューの重要性は昔より高まっていると感じています。洒落た箱を作れば人が集まった昔と今とでは違う。ただ “かっこのよいもの” や、“綺麗なもの” だけでは集客できない時代になっている。お客さんは、お店の温かみであったり、ポリシーを嗅ぎ取ろうとするし、それを料理以外でも伝える必要があると考えています。それが、メニューやPOPといったツールであり、今後このようなツールはより重要になると考えています。 見せ方の部分だけではなく、接客のサポートまでメニューが担うようになっていると感じています。完全に充足した状態でオペレーションや接客は不可である今は、POPが人と同じくらいの接客をしてくれている。とても重要なツールであると感じています。   Q2.メニューデザインの可能性をどうお考えですか? 店舗拡大していく上ではどうしても人に依存した経営を余儀なくされます。それだとどうしてもお店の良さみたいなものが薄まってしまいます。その点メニューにはそれがありません。人の教育はもちろん重要ですが、人だけに依存せず、働く人のためのサポートツールとして、メニューやPOPはより重要になるとも感じています。   Q3.メニューデザイン研究所を使ってみてどうだったか? グランドメニューや、手書きPOP、レギュラーの印刷メニュー等、それぞれが持つ役割を知ることで使い分けができるようになりました。 目的に応じて、お互いがメニューによっての情報整理ができるようになったため、狙いを定めた販促ができています。 今まではなんとなく、メニューにしていたり、賑やかしのためにメニューをつくっていましたが、それぞれが根拠・意図をもったメニューにすることで売上げに直結するツールを作ることができています。   Q4.メニューデザイン研究所を使ってみてどうだったか? デザインの面において、いかに “プロ臭を消す” か、だと思います。わざわざ手書きのPOPで手作り感を出しているのに、どうしてもデザイナーとして、デザインにこだわってしまう傾向にあるのがもったいないかと。お客さんは何を求めるのか?綺麗さより、素人感(お店の人が書いたようなメニュー)だと思うので、メニューを目にしたお客さんの立場になって、私たちと一緒に考えメニューを作れればもっと良いものができると思っています。   Q5.メニューデザイン研究所に対して今後求めることは? 店舗責任者とメニューデザイン研究所さんとの間で決まったことを、現場に落とし込むのが難しいと感じています。せっかく作ったメニューも、時間がたつごとに運用ができておらず、機能していないことが多く経験してきましたから。 現場だけに任せるのではなく、現場とメニューデザイン研究所との間に入って、品質管理のできるディレクターが必要だと最近考えるようにもなっています。このようなディレクターを育てるのは私たちの仕事ではありますが、メニューデザイン研究所さんと共に仕事をすることで、吸収できる環境を作り上げてもらいたいとも思っています。 またせっかく商品開発したメニューも、メニュー名を聞いてがっかりするということも社内でよくあります。ネーミングもこだわりを表現する上での武器と考えることから、こういったところの提案も求めたいです。   Q6.MDLメンバーへのメッセージ 明確な正解がないなかで、形にしていく仕事なわけだからクリエイティブな仕事と言わざるを得ない。お客さん自身も、形にしたいことが整理できているわけじゃないから、それを整理して、メニューという形にできる仕事はやっぱり無茶苦茶クリエイティブな仕事なのだと思う。これはAIがとって変われる仕事ではないし、極めれば確固たるスキルを身につけることができるのだと思う。それが飲食業界の底上げにも必要な力になるのだと思う。 やればやるほどメニューデザインは難しい。飲食業界の人間だけではできない。 極まれにセンスのある経営者が個人の力でやれている例もあるが、規模拡大を考えると限界があるし、サポート役を担う会社が必要になってくる。ただこれをやりきれている会社はまだ無いと思う。 店のコンセプトやテイストに合わせたアウトプットを提案できる集団になれれば、間違いなく飲食業界に必要な会社になると思います。
Top